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【書籍】実践薬歴 読んでみた感想

saaori
実践薬歴、有名な山本先生の著書のため知っている人も多いのではないでしょうか?実際に読んてみておすすめなので紹介します。

読もうと思ったきっかけ

ズバリ、薬歴に自信がなかったからです。

当時は電子薬歴の薬局に勤務していましたが、かなり処方枚数が多い薬局だったため毎日の業務をこなすだけで精いっぱい。薬歴はたまらないように時間を見つけて急いで書きまくる日々でした。

もちろん保険請求の要件は満たしていたと思いますが、日々こんな薬歴でいいのかな・・・と漠然ともやもや。大学時代に薬歴やSOAPは授業もかなり時間を割いて勉強しましたが、実践となるとうまく大学の内容は結び付いていないという感じでした。

そこで、改めて書籍できちんと勉強してみようとネットで調べた結果、たどり着いたのがこの1冊です!

どんな人向け?

・新人薬剤師

・実践から少しブランクのある薬剤師

・ベテラン薬剤師

活用方法は皆さん違うと思いますが、どの層の薬剤師の方にもおすすめできる1冊です。

なぜなら・・・

薬歴って薬剤師業務の中でネックというか自信がなくこれでいいかな、と漠然と思っている薬剤師って多いのではないでしょうか?職場によっては大きいところだと薬歴指導などもあると思いますが、それでも日々なんとなくうーん、と。書き方は習ったけれど、これでいいのか、後輩に見られたとき100%恥ずかしくないといえるのか、この薬歴は患者さんの役に本当に立っているのだろうかと。なのでどの層の薬剤師の方にもおすすめだと私は思います。

感想

薬剤師の薬歴における業務を言語化してくれている。

この本の感想を一言で表現するとこの一言に尽きます。これまで薬局薬剤師の世界において【実践で使える薬歴の書き方】を網羅的にまとめてくれた書籍はありませんでした。なのでみんな独学か、先輩や職場で口頭でなんとなく教わった知識で薬歴を書いてきたのではないでしょうか?しかし、これで本当にいいのかな?というなんとなく不安は常にあったと思います。本書はその点で、言語化して書籍にまとめてくれている点で良書です。薬の知識や病気の知識、それぞれは一生懸命勉強しているはずです。しかしその知識はバラバラで知識をうまくつなげて現場で活用し、言語化、つまり文章にできないと薬歴はうまくい、そのことに本書は気づかせてくれます。

そしてまずそこまで厚くなく、レイアウトも見やすく1項目ごとにまとまっているため少しずつ読みやすい1冊です。薬歴をみればその薬剤師の仕事の質が分かると山本先生もおっしゃっていましたが、本当にその通りです。薬歴には自分の仕事の力量が出ます。そして目の前の患者さんがより良い人生を満足いくように送れるようにするために、何を改善すればいいのか、観察し、考え、実行する流れを提示してくれています。

そして読んでみて、ただ読んだだけではもったいない。活用しきれない1冊だと思いました。薬歴を書く際のエッセンスや思考法がたくさんちりばめられているなー、というのが第一印象です。しかしそこから自分で薬歴を書く時のこの本の内容を思い出い、試行錯誤していく過程は必ず必要です。もう一度言います、読みっぱなしはもったいない。

私なりの活用法

①一冊まずはざっくり読む

②薬局で薬歴を書く

本と同じような症例の薬歴をまずはピックアップ

④休憩時間や帰宅後内容を思い出し振り返り

⑤本をもう一度読みながら、自分で添削、振り返り

⑥また薬歴を書く

 

このように薬歴を書いては本の該当箇所をもう一度復習する、そしてまた書くという方法を取りました。地道ですが、やはりどんなにいい本を読んでも実際に現場で活用しなければ意味はないと思います。私も現場に一度持ち込んでから改めて本書を読み返すとまた違う箇所にマーカーが引きたくなったりして不思議だなーと感じましたので。

まとめ

以上、実践薬歴の私なりの感想でした。

私自身も薬歴は新人薬剤師に指導する立場になってきましたが毎年自信がなかったのでこの1冊に出会えてよかったです。まだまだ知識も経験も不足な私がこんなたいそうな感想を書いてしまいましたが、日々勉強していきたいので、おすすめの本などありましたら是非教えて下さい!

 


ABOUT ME
saaori
はじめまして。 薬剤師ママのさおりと申します。 育休中にもっと身近で役に立つお薬・医療情報を届けたいと思いブログをスタート。お薬、薬剤師、子育て、ママのためのお得情報について発信しています。