こんにちはー。
ママ薬剤師のさおりです。
今日はホクナリンテープについてよくある質問をまとめました。
②貼ったあと、いつ剥がすの?
③お風呂に入るときはどうするの? ④ホクナリンテープは切ってもいいの? ⑤剥がれてしまったらどうするの?
順番に解説していきますね。
ではさっそくいきましょう。
胸と背中、どっちに貼るほうがいいの?
ホクナリンテープは、胸、背中、上腕のいずれか1ヵ所に貼って使用するため、胸と背中どちらでも大丈夫です。もし医師の指示があった場合はそれに従いましょう。
ただ子供の場合は気になって剥がしてしまうこともあります。
その場合は手の届かない背中に貼ると、はがれ防止になります。
貼った後、いつ剥がすの?
ホクナリンテープは、1日1回翌日貼りかえる時間まで貼るお薬です。
基本的には、1日貼ったあと、前日と同じくらいの時間帯に別の箇所へ貼りかえてください。
また剥がし忘れた場合の対応についても補足します。
ホクナリンテープは24時間貼付により薬の約90%近くが皮膚に移行します。
従って、それ以降は貼付していてもほとんど薬物が残っていないので、気が付いた時点で貼り替えるという対応で基本的には大丈夫です。それ以降は毎日決められた時間に貼り替えて下さい。
お風呂に入るときはどうするの?
ホクナリンテープの支持体はポリ工ステルの被膜が張ってあるため水を通さず、薬剤が溶け出すことはないので、入浴時の経皮吸収に影響はないと考えられます。
お風呂に入る前にホクナリンテープの縁が一部めくれている時などは、剥がれる可能性が高くなりますので、入浴後に貼り替えて頂くことをお勧めします。
貼ったまま入浴される際は、あらかじめ絆創膏などで補強して頂くことも可能です。
ホクナリンテープは切ってもいいの?
ホクナリンテープは、3規格の製品(0.5mg、1mg、2mg)があるので、医師の指示通りに正しくお使いください。
剥がれてしまったらどうしたらいいの?
ホクナリンテープは、貼付12時間後に約74%の薬物が皮膚へ移行していることが報告があります。
つまり、就寝前に貼付した場合、起床後にはがれても有効性に大きな影響はないと考えられます。
皮膚移行率から考えると、貼付後12時間を経てはがれた場合では再貼付する必要はないと思われますが、患者さんの症状に合わせ、先生の判断で再貼付される場合もあります。
なお、再貼付した場合でも経口剤より最高血中濃度が高くなることはないので問題はありません。
まとめ
以上、ホクナリンテープについてでした。
よく出るお薬ですが、意外と使い方で細かいところですが気になる質問ってたくさんありますよね。少しでも覚えておくと何かと便利なので参考になれば嬉しいです。
ではではー。